アルピコ交通(松本市)は18日夜に茅野市役所で開いた茅野市・原村地域公共交通活性化協議会で、JR茅野駅と岡谷駅を結ぶ路線バス「岡谷茅野線」を10月1日から減便する計画を明らかにした。乗務員の担い手不足と今年度から運輸業界で労働時間の規制が強化された「2024年問題」への対応で乗務員の労働時間を削減するため。茅野駅発を5便、岡谷駅発を4便減らし、いずれも1日10便とする。
減便するのは茅野駅発が午前3便、午後2便。岡谷駅発が午前3便、午後1便。同路線を運営する同社茅野営業所によると、バスの乗務員は現在46人で3年前と比べ、10人減った。離職理由の多くは年齢に伴うもので乗務員の平均年齢も上がっており、乗務員の確保は今後も厳しい状況が続く見通し。
バス乗務員の仕事を実際に運転席に座って体験する採用イベントなどを行い、人材確保に努めてきたが、斉藤敦所長は「状況は厳しい」と語った。減便により、乗務員を3人減らせる効果があるという。5月28~30日に実施した乗降調査によると、減便対象の中には利用者が多い便もあったが、「利用者減というよりも乗務員不足が原因で減便に踏み切らざるを得ない。このままでは急に運休になる事態が想定される。乗務員の負担軽減による運行の安全確保のためでもある」とし、理解を求めた。
協議会からの意見はなく、減便の考えを了承した。
同社は同様の理由で、朝夕の茅野駅発着の電車を利用しやすい時間帯に合わせて運行する市通学通勤バスのうち、泉野小学校前発午前6時34分と西白樺湖発午前6時28分発(北山小学校、北部中学校休校日は柏原車庫前発午前6時47分)の便を廃止する。泉野小前は朝1便となり、西白樺湖始発便はなくなるが、運行ルートが重なる車山高原始発便(1便)は維持される。
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路線バス「岡谷茅野線」の減便の方針について、諏訪市地域公共交通活性化協議会も、19日開いた会議で承認した。
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