駒ケ根市の赤穂小学校6年生は19日、オーストラリアの小学6年生とオンラインで交流を始めた。母語の異なる二人がインターネットを介して互いの言語や文化を学び合う学習形態「イータンデム」に基づいた英語授業の一環。赤穂小児童は英語、豪州児童は日本語を使ってやりとりしたほか、さまざまなコミュニケーション手段を試しながら国際交流の第一歩を踏み出した。
異文化理解を深めるだけでなく、母語以外の言語を学ぶ双方の児童に学びの機会を提供するのが狙いで、同校では初の取り組み。相手はメルボルンのセント・サイモン小学校で、第2言語で日本語を学んでいるという。
この日は6年3組の児童約30人が4~5人ずつの計7班に分かれて交流。ある班では「はじめまして」(豪)「ハロー」(日)とあいさつを交わし、和やかに自己紹介からスタートした。趣味を聞かれた赤穂小児童が「サッカー」と答えると、セント・サイモン小児童も「サッカーが好き」と返答する双方笑顔の一こまも。初対面のぎこちなさもあったが、母語以外の言語でどうしたら言いたいことが伝わるか、表現に試行錯誤する懸命な姿も見られた。
盛んに相手に話し掛けた児童(11)は「ジェスチャーも入れて質問や答えを伝えられたのは良かった。向こうの子もサッカーが好きと聞いてうれしかった」と話した。
交流は1、2組の児童も順次実施。同校英語専科の矢萩美貴教諭は「児童らと話し合ってより良い交流につなげ、年度内にまた開催したい」と話した。
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