計量カップを使って水の量を測る2年生

学習、自分のペースで 城南小で公開授業

2024/07/11 06:01
地域

諏訪市城南小学校は10日、児童が一人ひとり自分のペースで学習する「単元内自由進度学習」の公開授業を同校で行った。2年生が算数と国語、4年生が算数と保健の授業を自由進度学習で実施。同校の教職員や保護者、市内外の小中学校教職員らが、授業の様子を見学した。

 

自由進度学習は、一斉に授業を受ける集団の学びと異なり、個々のペースで、さまざまな場所や方法で学習する授業スタイル。児童の主体的に取り組む姿勢や自己調整力、自己肯定感などが育まれると言われている。

 

同校は昨年度、5年生の算数と国語、6年生の算数と家庭科の一部の単元に自由進度学習を試験的に導入。今年度は2年生と4年生の授業にも取り入れた。「つくる」「試す」「身体を動かす」ことを組み込める単元を選び、それぞれ今年度中に2回ずつ行うという。

 

この日は、1、2時間目続けて単元内自由進度学習が行われ、2年生と4年生は普通教室、調理室、児童室などに分かれ、それぞれ学習を進めた。2年の算数の単元は、かさ(体積)。児童らは計量カップやペットボトルをそれぞれに選び、工夫しながら水の容量を測って、自分なりに水の容量の単位への理解を深めていた。

 

授業後、大日方正壽校長が、同校の自由進度学習の取り組みについて他校の教職員らに説明。「自分のペースで取り組め、じっくり考えられる」「自信や達成感を得ることができる」などを成果に挙げた一方、「教員の準備が大変なことや単元テストの点数が低かったことなどが課題」と話した。

 

同校は11月に公開授業研究会を開き、全県の小中学校の教職員を対象に参加を呼び掛ける予定。

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