実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな-。周りを見渡せば稲穂が黄金色に変わり始め、実りの秋を感じさせる季節になってきた。今年は異常な酷暑が続くなどの天候不順もあり、米への影響が心配され、「令和の米騒動」も起きる中、新米が待ち遠しい▼誰に言われてきたかは記憶にないが「米粒一つ残さず食べろ」という教えは小さなころから頭に刷り込まれてきた。「米一粒には七柱の神様がいる」という信仰、米を作る農家への感謝の気持ちが込められているのだろう。故に多くの日本人は料理を残さず食べている▼日本では食事を残さず食べることがマナーだが、ところ変われば文化も異なり、中国では一口ほど残すのがマナー。「食べきれないほど十分に提供してもらい満足している」という気持ちを表すのだとか▼決して他国の文化を批判するのではないが、現代は食料を廃棄し無駄にする「フードロス」が社会問題になっている。農林水産省によると日本における食品ロスは年間612万トン。世界に目を向けると食べられるのに廃棄される食料は13億トンにもなるという▼現在、世界人口は約77億人で、そのうち途上国を中心とする8億人以上が十分な食べ物を口にすることができずに栄養不足で苦しんでいる。先進国の中で最も食料自給率が低く海外に食料を依存している日本において、食べるものに困らず生活できていることへの感謝は忘れてはいけない。
購読残数: / 本
⻑野⽇報社からのお知らせ
フォトサービス
紙⾯に掲載された写真を有償で提供しています
諏訪湖マラソン…外部リンク
毎年10⽉開催の諏訪湖⼀周のハーフマラソン
第35回諏訪湖マラソン記録
⻑野⽇報の紙⾯PDFをご覧いただけます
⻑野⽇報ご購読
こちらから⻑野⽇報のご購読を申し込めます
⻑野⽇報就職研究会…外部リンク
「就職はふるさとへ」と考えている学⽣のみなさんへ
長野日報社 社員募集
2025年4月入社の社員を募集します
週間ランキング
諏訪の老舗そば店「萬盛庵」 79年の歴史に幕 まきを背負って山を駆ける「西駒んボッカ」 キッチンカー自慢の味 岡谷湖畔公園でフェス マツタケ犬「福ちゃん」 江沢さんとキノコ採り 伊那谷の地酒楽しんで 来月28日秋の呑みあるき 県「ツキノワグマ出没警報」5地域に発出 自園のリンゴでスイーツ 笠原果樹園がカフェ 茅野市宮川、金沢で猿被害増加 市が調査開始 子どもも使える3Dプリンター スワニーが開発 伊那谷の銘酒堪能 駒ケ根で21日「南信州バル」日付で探す