先月、スリランカで大停電が発生した。原因は発電所に侵入したサルだったという。サルが発電所を占拠?。思い浮かんだのは、SF映画の名作「猿の惑星」(1968年)▼映画の舞台は地球から320光年離れた、とある惑星。その惑星では高度な知能を持ったサルが人間のように言葉を話し、人類を支配していた。映画は衝撃的なラストで終わる。一方、大停電はサルが変電所の変圧器に接触し、システムのバランスが崩れたためと発表された。もちろん事故だったのだが、想像をかき立てる一件だった▼ただ、SF映画さながらのことは起き始めている。人工知能(AI)である。2045年にはAIが人類の知能を超えるといわれる。「2045年問題」と呼ばれる。人間より知能が上となれば、果たして人間様の言うことを素直に聞いてくれるのか。もし暴走したらと考えると心配になる。アナログ人間の杞憂だろうか▼AIを巡っては、文章や画像を作成する生成AIの普及により消費電力の増大も課題とされる。AIの生成物は過去に学習したデータから生み出されるため、大規模なデータセンターが必要になる。その運用に大量の電力が使われるという▼そうした電力を賄うために原発が必要という見方もある。原発には賛否あろうが、東京電力福島第1原発事故を忘れるわけにはいかない。AIも原発も人間が制御できるという過信が怖い。
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