子どもをつくらなかったのだが、今になって少し後悔もしている。横断歩道で停車するとお辞儀してくれるかわいい光景に接したときなどに、自分にも子どもがいたらどんなだったろうと▼少子化が止まらない。厚生労働省が公表した昨年の出生数は72万人余り。過去最少を9年連続で更新したそうだ。50年前には200万人を超えていたから、いかに減っているか分かる。子どもたちの元気な姿がまちから少なくなっていくのは怖い▼国や地方自治体は子育て支援に注力している。県や諏訪、上伊那地方の市町村の新年度予算案でも、子育てしやすい環境づくりに重点を置かないところはないほど。でも出産や育児に対するサービスや制度を充実させても、若い世代に子どもを産みたいと思ってもらえるのだろうか▼数年前、ある講演会で講師が「子育て支援はあくまで子育て支援。出生数を高める効果があるか疑問」という趣旨の指摘をしていた。現に、もう何年も子育て支援策が整備されてきても少子化に歯止めがかからない。友人の中にも結婚はしていても子どもを持たない夫婦が何組かいる▼ではどうするか。子どもを産み育てようと思える夢のある国にしていくことではないだろうか。子どもを持つことは大変な苦労や不安にも増して大きな喜びがあると、心から感じられる…。そんな日本になればと思う。子どものいない身でおこがましいのだが。
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