日本一は知っていても、2番目になると知名度は格段に下がるものである。阪急交通社が実施した調査では、日本で2番目に高い山の北岳の知名度は17.9%。信濃川に次ぐ長さの川を知る人も少なかった▼昨年の荒茶の生産量で鹿児島県が静岡県を抜いて初めて全国1位となった。日本一の称号はブランド力を高める。「2番じゃ駄目だった。悲願がかなった」。関係者が感無量の表情で取材に答えていたのが印象に残る▼このニュースに触れて、鹿児島茶を味わってみたいと興味が沸いたのは事実。一方、1世帯当たりの緑茶の年間支出金額は1位に静岡市、3位に浜松市(2023年家計調査)となり、静岡県民の”お茶愛”にも驚かされる▼日本一にレタス、セロリ、ワイン用ブドウ等々、2位にリンゴ、ブドウ、パセリ等々。統計データを見ると長野県が農業立県であることに改めて気付く。信州諏訪のセロリは夏のイメージが強いが、3月のこの時期に定植し、5月から出荷する加温ハウス栽培のセロリが先陣を切る▼ハウスで育つセロリは軟らかく、食べやすいのが特長か。夏場の露地物はみずみずしく、爽やかな香りがいい。色は静岡、香りは宇治、味は狭山-という茶摘み歌の一節があるが、セロリはどれをとっても信州諏訪。これも筆者調べで恐縮だが、信州リンゴの味は日本一である。全国津々浦々、「わがまちの産品が日本一」でいい。
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