例えば、新聞編集の仕事は取材に車を使い、記事の執筆時は椅子に座りっぱなしの状態が続く。運動不足になりがちだ。過去に夜から翌朝にかけて自営していた飲食店では、定期的に精神的なバランスを崩すことが多かった▼振り返れば、運動不足や疲労が蓄積した時は必ず、子どもの頃から釣りや登山やキャンプで親しんだ山や川に足が向いた。山に登って大量の汗をかくことで、すがすがしい気分になる。時間がない時には川の水に素足を浸すだけでもストレス解消につながった▼一説では、長い時間をかけて自然界で進化した人間は、自然の中に身を置くことでリラックスするようにできているという。環境省によれば、森林を散策して樹木の香気を浴びる「森林浴」をすると、ウイルスに感染した細胞などを攻撃する人のNK細胞が、都市部での生活よりも8.2%活性化する▼さらにリラックスの状態になる副交感神経活動は1.5倍も高まる。川のせせらぎや波の音、木々を通り抜ける風音を聞くだけでも安らぎにつながる。同省は自然を感じられる環境下で「20~30分過ごすことでストレス軽減に効果的」とする米国の研究にも注目する▼周囲には今春から新たな職場で仕事を始める人々が多い。未知の空間で先輩諸氏に気を遣いながら未知なる仕事に励むストレスは計り知れない。疲れたら自然に戻ろう。家に帰ろう。先は長いのだから…。
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