古くからの住宅地など、入り組んだ路地を散策していると、突然出合うことがある。遮断機や警報機のない踏切。歩道ほどの狭い幅のことも多い。安全確認は自分の目と耳だけが頼り。横断する際は緊張が高まる▼「第4種踏切」と分類される。国交省によると減少傾向あるものの、昨年度末時点で全国に2367カ所。踏切全体の約7%という。県内には昨年度末現在で113カ所が残り、全国で2番目に多い▼10歳未満の行動特性を踏まえると、横断時の危険予測は難しい―。昨年4月の群馬県の女児が列車にはねられた死亡事故で、国交省の運輸安全委員会がまとめた調査報告書。委員会は今回も改めて、遮断機のない踏切の廃止を訴えた▼問題を認識していながらも、危険な踏切がなくならないのはなぜか。廃止には一般的に自治体と鉄道会社の協議が必要になるが、利便性を重視する地元住民の理解が得られなかったり、警報機や遮断機などの整備費用が工面できずに先送りになるケースが多いという。群馬の件も事故の2年前に指摘を受けていたが、費用面を理由に放置されていた。ところが今回の事故を受け、設置が決まったという。遺族を思うとやるせなくなる▼高速で通過する列車の危険を予測するのは難しい。高齢者や子どもにとってはなおさら。今年も黄色い帽子の新1年生が道路に出始めた。危険な踏切が早くなくなることを願いたい。
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