園児と「食育」学ぶ 県福祉大保育学科1年

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空き容器をミニプランターとして再利用し、野菜の種をまく保育学科1年生と保育実習室の園児たち

県福祉大学校(諏訪市)保育学科の1年生が5日、「食と農業」をテーマにした特別講義を受けた。保育士を志す44人が幼少期からの食育の重要性から、農業と福祉が協力する農福連携、「信州の伝統野菜」まで多角的に学び、将来役立つ知識を身に付けた。空き容器をミニプランターとして再利用し、同大学校併設の保育実習室の園児と一緒に野菜の種をまいた。

保育の現場が食育や農業体験に力を入れる中、県諏訪農業農村支援センターと連携して実施。職員2人が特別講師として訪れた。

同センター職員は、地元農畜産物の給食利用や農業体験も食育の一つと説明。地産地消の話の中で信州の伝統野菜に触れ、上野大根や糸萱かぼちゃ、乙事赤ウリなど諏訪地域の選定品目を紹介した。保科千丈校長は、SDGs(持続可能な開発目標)の観点から講義。自分の食を大事にするとともに、皆の食を守り育てる大切さを説き、「未来を担う子どもに(それらを)伝えられる保育士になって」と語り掛けた。

学生はこの日、カップ麺などの空き容器を持参。培養土を入れてからルッコラやバジルなど好きな野菜の種をまいた。今後、それぞれが生育状況から調理までを記録し、8月1日のオープンキャンパスで展示発表する。園児も一緒に取り組み、ベビーリーフの種をまいて家庭へのお土産にした。中島愛捺さん(19)=上田市出身=は「保育士になったら、クラスのみんなで野菜を育て、料理を作る活動をしたい」と話していた。

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