フェアトレードで交流 辰野高と山形の高校

山形県の九里学園高の生徒とオンラインで交流する辰野高生徒会役員ら
SDGs(持続可能な開発目標)を活動目標に掲げて「フェアトレード」(公正取引)の普及、啓発に取り組む辰野町の辰野高校生徒会は13日、山形県の九里学園高校とフェアトレードをテーマにしたオンライン交流を行った。辰高側は、17日に信州辰野ほたる祭り会場でフェアトレード商品を販売するなど生徒会の取り組みを紹介し、情報交換を行った。
今年度の地域イベントでフェアトレード商品を販売するという九里学園高プログレスコースの2年生が、辰高生徒会の活動をインターネットで知り、辰高側に交流を申し入れて実現した。
辰高生徒会から5人、九里学園高は2年生2人が参加。オンライン会議システムで両校をつなぎ、九里学園高からの質問に答える形で行われた。
辰高側は昨年度からSDGsをテーマに掲げて活動する中で、児童労働問題の解決策の一つとされるフェアトレードに注目したと説明。フェアトレード商品の校内販売や映画上映による普及啓発活動を行い、今年度も引き続き取り組んでいるとし、今週末に予定している同祭り会場での販売計画も紹介した。
九里学園高生徒からは「活動の意図をどのように生徒や市民に伝えたか」「活動を通して他の生徒の意識はどう変わったか」など質問が相次ぎ、辰高生が丁寧に回答した。参加した辰高生は「他校に自分たちの活動が認められたようでうれしい。同じ目標を持つ者同士、意識の共有が図れた」と話していた。
辰高生徒会は17日午前10時からJR辰野駅横信州フューチャーセンター前でフェアトレード商品を販売。同校文化祭「桜陵祭」(7月6~8日)でもジャムやドライフルーツなどのフェアトレード商品を販売し、その意義を広く周知するという。