原村の石井さん アプリで子育て助け合いの輪

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子育て世帯同士で助け合いの輪を広げたいと「HARAいっぱい」の活動について説明する石井さん(中)=原村のおいでなして原宿

4年前に東京から家族で原村に移住してきた子育て中の石井多賀子さん(36)=同村原山=が、アプリを通じて子育て世帯同士がつながり、助け合う「HARAいっぱい」プロジェクトを進めている。飲食宅配代行サービス「ウーバーイーツ」から着想を得た。空き時間を活用し、テークアウトの弁当の宅配や託児、子どもの送り迎えなどちょっとした「困った」をシェアし合う仕組み。今後、仲間を増やして助け合いの輪を広げていきたい考えだ。

村社会福祉協議会が昨年度開いた連続講座「そうぞうカフェ」に参加したことがきっかけだった。2歳の娘を育てる石井さん。参加者同士で村の未来について話し合う中で、東京で初めて利用したウーバーイーツに感動した経験から、村内でも似たようなことができないか―と考えた。

別の参加者から助言をもらい、子育て支援アプリ「子育てシェア」や無料通信アプリ「LINE(ライン)」、電子決済アプリ「PayPay(ペイペイ)」を使ってつながろうと構想。子育てシェアは顔見知り同士で急な体調不良や残業などで手助けが欲しいときに、空き時間を使って支援できる人をマッチングするアプリ。隣の茅野市では利用者が増えているといい、村内では徐々に登録者を増やしている段階という。

石井さんはまず顔見知りや協力者を増やそうと、5月から月1回ほど、村社協が運営する「おいでなして原宿」で子育て中の保護者向けイベントに合わせて「HARAいっぱい」の活動を紹介。6月29日にはヨガ教室の終了後に参加者らに具体的な活動やアプリについて説明した。

この日講師を務めた森崎明日香さん(43)=同村原山=も3人の子どもを育てているといい「自宅でヨガ教室を開きたいと思っているので、一緒にコラボして知り合いづくりに協力できたら」と話し、好感触を得た。石井さんは「毎日3食作っているが、ちょっと楽したい、時短したいときに利用できれば。子育ては不安なことが多く、移住してきたこともあって、一緒に子育てができる仲間を増やしたい」と話している。

次回は7月10日午前10時30分から、ベビーマッサージ講座の後に活動説明をする。問い合わせは村社協(電話0266・79・7228)へ。

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