県産食材新商品 セブンイレブンで25日発売

県庁で会見し新商品を発表する関係者
セブン―イレブン・ジャパン(東京都)は、上伊那産のアスパラガスなど県産食材を使ったおむすびやパスタなどの新商品4品を25日、県内のセブン―イレブン459店舗で発売する。関係者が19日に県庁で会見して発表した。アスパラガスは規格外品も活用。さらに地域農業活性化やエシカル消費推進に役立ててもらいたいと、商品1点の販売につき1円を県に寄付する。
県と2007年から地域活性化包括連携協定を結んでいる同社の、地産地消の取り組みの一環。「ずくだせ!信州応援フェア」と題して実施する。新商品は▽上伊那産アスパラとベーコンのおむすび(160円)▽上伊那産アスパラのバター醤油(しょうゆ)パスタ(500円)▽信州産ブルーベリームースとミルクプリン(298円)▽ごろっと信州産りんごの杏仁豆腐(240円)-の4品(いずれも値段は税別)。約4週間にわたり販売する。

セブン―イレブンから発売されるパスタ、おむすび、プリン、杏仁豆腐
おむすびとパスタでは、生産段階で曲がったり太さが均一でなかったりして市場に出荷されないアスパラガスも一部使用する。JA上伊那園芸課野菜係の小出順誠係長によると、上伊那地域では200戸の農家が年間約280トンのアスパラガスを出荷しているが、規格外品も1割程度あるという。「農家にとってはプライドにつながり、良いものを作ろうという意識につながる」と歓迎した。
上伊那産のアスパラガスはハウス栽培が9割以上で、シャキシャキした食感や、柔らかく皮ごと食べられるのが特徴。おむすびを試食した県くらし安全・消費生活課の山崎唯史室長は「アスパラガス独特の香りと甘みがしっかり付いていて、ベーコンとの相性も良い」と話した。
同社は今年、今回のフェアも含めて県産のアスパラガスを約7トン、ブルーベリーを約2.5トン、リンゴを約20トン使用する予定という。