平成18年豪雨 岡谷市長ら災害伝承之碑参拝

土砂災害伝承之碑を参拝する岡谷市理事者と地元区の関係者=志平川
岡谷市に甚大な被害をもたらした2006年7月の「平成18年7月豪雨災害」から17年となる19日、同市の今井竜五市長らは土石流が発生した志平川(川岸)と小田井沢川(湊)の「災害伝承之碑」を参拝した。犠牲者の冥福を祈るとともに、地域の防災・減災への誓いを新たにした。
市内では8人が犠牲となった06年の豪雨災害。市は災害の経験から得た教訓と記憶を後世に継承し、市民の防災意識の向上を図るため、同日を「岡谷市防災の日」と定めている。市の理事者や危機管理担当職員ら約10人が両地区の「災害伝承之碑」の参拝と、長地の「竹の沢川えん堤」工事箇所の視察を行った。
今井市長は「忘れられない、忘れてはいけない災害から17年を迎え、2021年8月の大雨災害から間もなく2年が経過する。改めて、亡くなられた方のご冥福を心からお祈りする」と回想。近年、全国各地で発生する大雨災害に触れ、「市民と行政が一体となって地域の防災力・減災力を高め、災害に強いまちづくりを進めたい」と語った。
志平川災害伝承之碑の参拝には、地元橋原区の関係者も出席。丸山隆憲区長は「区の防災関連組織を継続発展させ、区民に防災の意識付けを行っていきたい」と話した。
市は同日、防災行政無線やメール配信などで市民への周知啓発を行った。同市中央町のイルフプラザ1階では21日まで「災害パネル展」を開催し、災害への備えを呼び掛けている。