砥川ふれあい渚 飲食店など事業者募集へ
下諏訪町は2日、同町の赤砂崎公園右岸広場砥川ふれあい渚で飲食店などを開く事業者を募集する方針を明らかにした。住民サービスの充実やにぎわい創出などを目的に、都市公園法の公募設置管理制度(Park‐PFI)を活用。11月から受け付け、来年2月ごろの事業者との基本協定締結を目指す考え。同日の町議会全員協議会で、宮坂徹町長が報告した。
同制度は、飲食店、売店などの公園施設(公募対象公園施設)の設置または管理を行う民間事業者を公募により選定する手続き。事業者が設置した施設から得られる収益を公園整備に還元することを条件に、事業者には都市公園法の特例措置がインセンティブとして適用される。
赤砂崎公園は、諏訪湖と八ケ岳、富士山を見渡せる絶好の立地にあり、町で育った世界的建築家、伊東豊雄さんが基本構想を手掛けた。2010年度から整備事業が始まり、19年度に全体整備が終了した。多目的グラウンドや広場などがあり、地域の防災拠点としての機能も持つ。
しかし、町の将来像を考える「下諏訪町グランドデザイン策定事業」のワークショップでは、メンバーから「赤砂崎公園エリアに飲食店がほしい」「公園内にゆっくり休憩できる場所がない」などの意見が挙がった。
町はこうした意見を踏まえ、今後、同エリアの都市計画用途地域の区分を「第1種低層住居専用地域」から、店舗が建築可能となる「第1種住居地域」に変更する予定。用途変更に関する都市計画案は8月16日まで町役場建設水道課と町ホームページで縦覧でき、意見書の提出を受け付ける。
同課は「この場所をにぎわい創出の一つの拠点とし、町全体にも効果を波及させたい」としている。詳しくは同町ホームページへ。