環境改善へ 上諏訪中3年が諏訪湖のごみ調査

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総合学習で諏訪湖のごみ調査をする上諏訪中の3年生=諏訪市湖畔公園

諏訪市上諏訪中学校の3年生7人は4日朝、総合学習の一環で諏訪湖のごみ調査に参加した。「全国川ごみネットワーク」の小口智徳さんを講師に事前学習を行った後、二つのグループに分かれ、同市湖畔公園周辺のごみの種類と数を記録。諏訪湖の抱える課題について理解を深め、環境改善に向けて自分たちに何ができるか考えた。

諏訪湖の総合計画「諏訪湖創生ビジョン」の推進会議に設けられた「ごみの無い諏訪湖ワーキンググループ」が主催する取り組み。小口さんは「長野は海なし県と言われているが、諏訪湖は天竜川を通じて太平洋とつながっている」と紹介。プラスチックごみが細分化され生じるマイクロプラスチックが海洋環境に与える影響や、魚介類の摂取を通じて人体に蓄積した例などを説明した。

生徒たちはトングを用いてペットボトルや食品トレーなどを拾い集めた。調査後のグループワークでは「細かいプラスチックやヒシに絡まったごみが多かった」「湖に直接捨てられたのではなく、河川から流されて漂着したのかも」といった意見が出された。小口さんはごみを減らすことの重要性を訴え「そのために何ができるか考えてみて」と結んだ。

グループでリーダーを務めた生徒は「小口さんの話を聞いてからは、普段は目の届かない小さなごみに気付くことができた」と話していた。

生徒たちは9月末に開く文化祭で今回の活動で得た学びを発表する。同ネットワークでは、11月に岡谷市で行う全国会議「川ごみサミット」で活動を記録した映像を紹介する予定。

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