「山の日」の中ア 登山客でにぎわい

LINEで送る
Pocket

中央アルプス宝剣岳山頂付近で登頂を喜び合う登山者

本格的な夏山シーズンを迎えている中央アルプスは「山の日」の11日、青天になり、主峰駒ケ岳(2956メートル)や宝剣岳(2931メートル)に登る大勢の登山者でにぎわった。駒ケ岳ロープウェイを使った中ア登山の起点になる千畳敷駅(2612メートル)には観光客も含めて2000人以上が訪れ、千畳敷カールなどの雄大な景観を満喫した。

千畳敷の気温は午前7時で18度。午前中は無風で日なたでは汗ばむ陽気になった。千畳敷カールから乗越浄土(のっこしじょうど)へ続く登山道は、登山者が目的の山々を目指して長い列をつくった。

宝剣岳山頂から眼下にある長野県駒ケ根市や南アルプスの風景を見た埼玉県の会社員、井川咲樂さん(25)は「景色が本当にきれい。来てよかった」としみじみ。東京都の会社員、菅野諒さん(25)は「この絶景を見てしまうと、他の山へ登った時に感動しなくなるかもしれない」と満足した表情を浮かべた。

この日は中央アルプス地区山岳遭難防止対策協会の会員と駒ケ根署員が山岳パトロールなどを実施。登山者に「夏山と軽視せず、十分な装備で各自の体力に応じた登山をしてほしい」と安全対策を呼び掛けた。

おすすめ情報

PAGE TOP