原村ファン拡大へ 首都圏の学生が2週間滞在

牛山貴広村長(左)にあいさつをする都会の大学生4人。29日まで滞在し、住民と交流しながら村の魅力を体感してもらう
都会の大学生に原村のファンになってもらおう―。村地域おこし協力隊の内田将大さん(33)と小泉肇さん(44)の発案で、首都圏の大学生4人が29日までの2週間、原村内に滞在している。民家に宿泊しながら住民と交流したり地域行事に参加したりするほか、村に伝わる「さき織り」を使った商品開発や住民へのヒアリングにも挑戦。村の魅力や課題、将来像を探っていく。
関係人口の増加につなげたいと初企画した。学生4人は首都圏に住む学生と地方の農山漁村をつなぐ「地域づくりインターンの会」(東京)を通じてマッチングしたといい、地方創生に興味がある東京農工大(東京)と東洋大(同)の1~3年生。内田さんが大学時代に同会を通じて新潟県内の集落を訪れていた縁もあって実現した。
滞在中は村内全域を回りつつ、主に大久保区と菖蒲沢区を拠点に活動する。大久保区では織り手の住人の手ほどきを受けながら、さき織りを使った特産品の開発や販売戦略を考える。菖蒲沢区では住民ヒアリングをして若者目線で地域の未来像を提案する予定だ。このほか原村よいしょまつりに参加したり、原中学校の生徒と交流したりもする。
18日は村役場を訪れて牛山貴広村長にあいさつ。牛山村長は「移住者にも人気の原村。外の人から見た魅力を見つけてほしい」と期待していた。東京農工大農学部1年の氏原優さん(19)=東京都出身=は「山や森が好きなのでどこを見ても山が見られるのがうれしい。(滞在を通して)地域の日常の姿を知りたい」。内田さんは「一人ひとりが村の人といい関係を築いて何度も再訪してもらえたら」と話していた。