諏訪地域への移住促進 事業連絡会が施設視察

就活に特化したカフェ「キートス」を視察する学習会の参加者
諏訪地域への移住促進を目指す県と諏訪地方6市町村、宅建協会諏訪支部などでつくる諏訪圏移住交流推進事業連絡会は21日、茅野、富士見、原の3市町村で移住関連施設を視察した。構成団体の関係者や首都圏への県情報発信拠点「銀座NAGANO」の職員ら大都市圏で移住相談に対応する担当者計26人が参加し、理解を深めた。
担当者の理解促進や行政、民間の受け入れ態勢などについて情報共有を図る目的。21日はコワーキングスペースや商店街、公園、移住体験住宅、カフェなど6カ所を訪問した。
このうち、就活に特化したカフェ「キートス」(同市ちの)では、同店の仕組みを構想し、企業の人事コンサルティング会社の新事業として具現化した福島太晴さんが説明した。会員となった求職者はドリンクが無料になるメリットがあり、同店が提携する企業の少人数イベントに参加してリラックスした雰囲気の中で採用担当者らと交流できる。
参加者は会員数、提携先の企業の業種、交流イベントの参加者の満足度などについて質問した。茅野市移住・交流推進室の田中啓吾係長は「移住希望者が移住を決断する際に大事になるのは仕事と住まい。住まいについてはある程度のお話ができるかもしれないが、仕事については支援が難しいこともある。この店の取り組みも参考にしてみてほしい」と伝えた。
22日は岡谷、諏訪、下諏訪の3市町を視察する。