チャイルドラインすわ 受け手養成講座始まる

チャイルドラインの目的や存在意義、受け手の役割について語る宮野運営委員長
18歳以下の子どもの悩みを聴く専用電話「チャイルドラインすわ」を運営するNPO法人すわ子ども文化ステーション(諏訪市)の第19期「受け手」養成講座が26日、同市小和田の市総合福祉センターで始まった。初回は、チャイルドラインすわ運営委員長の宮野孝樹さんや弁護士の北川和彦さんらが講演し、チャイルドラインや子どもの権利条約などについて説明した。
チャイルドラインは毎日午後4時~9時に開設される子ども専用の無料電話回線。全国で68団体が年間17万件の子どもの声を聞いている。県内では5団体(1団体は研修中)が活動し、「すわ」は火曜と金曜の週2日、受け手と支え手の3人一組で対応している。登録人数は約30人。2回線に対応するためにも受け手の確保が課題という。
第19期生は10人で、諏訪市を中心に茅野市や箕輪町、松本市からも参加した。宮野委員長は、チャイルドラインの存在意義について「自分の考えや気持ち、心に抱える問題を出すことで、自己肯定感や自尊心を取り戻したり、勇気を持って一歩を踏み出したりするきっかけになるかもしれない。電話をかけてきた子が、安心できる心の居場所になれたらいいと思っています」と語り、活動への理解と協力を呼び掛けた。
講座は9月30日までに全12回行う。9月16日の第9回までは公開講座で、各回1000円で聴講できる。問い合わせは、すわ子ども文化ステーション(電話0266・58・3494)へ。