ハロウィーンカボチャ贈る 駒ケ根のNPO

ハロウィーン用のカボチャを園児に手渡す地域支え合いネットの下嶋一義理事長(右)=駒ケ根市美須津保育園
駒ケ根市のNPO法人地域支え合いネットは19日、法人で育てたハロウィーン用カボチャを市内各所に贈った。今年3月に亡くなった同法人元理事の故・梶田ひと美さん=享年(70)、同市=が始めた事業で3年目。下嶋一義理事長(74)=同市=は事業を今後も続けていくとし、「カボチャの配布を通して法人の周知につなげたい」と話した。
同法人は、市委託の介護予防事業の一環で、高齢者や認知症当事者らが農作業に取り組む「まちかど農園」を主催している。カボチャも同農園で栽培した物。毎年、収穫物に粘着テープで目や口をかたどり装飾した上で、市内各所に無償配布している。
今年は5日に約400個を収穫。保育園や小中学校、福祉施設など約105施設に配った。関係者によると、今年のカボチャは真ん丸の目に口角が上がった笑顔のほか、三角の目、ジクザクした口元に仕上げた顔もあり、「個性豊かな顔つき」がそろった。
美須津保育園を訪れた下嶋理事長は、関係者がカボチャ目線で書いた手紙を読み上げて「暑かった夏とお別れ。10月31日はハロウィーン!いよいよ僕らの出番だね。悪い霊や悪魔が来ないように」と、カボチャを飾る風習の由来を説明。「大事にかわいがってあげて」と伝え、年長園児10人にカボチャを渡した。
園児は「かわいい」と喜び、園の玄関に飾られたカボチャを囲んだ。