湖畔公園に2種類のごみ箱設置 小口さん企画

ポイ捨てを減らしたいと、2種類のごみ箱を設置した東京都市大学塩尻高2年の小口さん=岡谷市の岡谷湖畔公園
東京都市大学塩尻高校探求コース2年生の小口萌々花さん(16)=岡谷市神明町=は8日、ポイ捨てを減らしたいと、2種類のごみ箱を同市の岡谷湖畔公園内に設置した。簡単な質問を表示したごみ箱と、何も表示しないごみ箱を並べて置き、利用頻度の違いを調べる。「きれいなまちづくりに貢献したい」と調査に意欲を見せている。21日午後1時ごろまで設置する。
同校の科目「探求」の一環での取り組み。生徒一人一人が興味のあることをテーマに学びを深め、12月の探求発表会で成果を発表する。小口さんは心理学や経済学に興味があり、強制することなく人々の行動を変容させる手法「ナッジ理論」を用い、ごみ箱設置を企画した。
ごみ箱はどちらも燃えるごみ用。一方はパイプの組み立て式で、透明ビニール袋をかぶせるタイプ。2個セットで、「好きな食べ物は?」の質問と、左に「最初に食べる」、右に「最後に食べる」の答えを掲示し、質問に答えながらごみを捨てる仕組みにした。もう一方のごみ箱はボックス型で、中身が見えないタイプを用意した。
小口さんは以前、家の近くで車から道にポイ捨てをする人を見たとし、「ごみがあることでまちのイメージが悪くなる」と実感。たばこのポイ捨てが減った海外の事例などを参考に、誰でも気軽に楽しめる質問を付けることで「ポイ捨てが減るかを自分のまちでも実証したい」と考えている。
ごみ箱は市環境課の許可を得て設置。21日まで毎日、同課職員と小口さんが管理する。