みはらし豆腐工房「おからパウダー」商品化

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きょう発売の「みはらしとうふ おからパウダー」(右)とパンフレットを持つ和泉翼さん

伊那市西箕輪のみはらしファーム内にある「みはらし豆腐工房」は、豆腐の製造工程で生じるおからを粉末にして商品化し、「みはらしとうふ おからパウダー」として14日から同ファームのとれたて市場で販売する。食品ロスの削減につなげると同時に、栄養豊富でヘルシー、さまざまな料理にも使いやすい食品としてPRしていく。

豆腐を製造する際、豆乳の搾りかすとして生じる「おから」。同工房でも多い時で日に18~20キロのおからが出るという。日持ちしないため食用として販売するのはごく一部で、ほとんどが牛の飼料になっている。一般的には産業廃棄物として廃棄されるケースが多く、膨らむ処理費用に頭を悩ます業者も多い。

みはらしファームの食品開発部会では、食用として可能性のある「おから」に着目。同ファームの農産物加工場で新商品開発などに携わっている市地域おこし協力隊の和泉翼さん(34)を中心に、6月から試作を重ねてきた。

完成した「おからパウダー」は、水分を飛ばしたおからを乾燥機で約4時間乾燥。ミキサーで粉末にして袋詰めする。賞味期限は約6カ月間で長期保存が可能に。調理方法の幅も広がり利用しやすくなった。

素材の大豆は伊那谷産のギンレイを使用。遺伝子組み換えではなく、添加物・保存料も使わない安心・安全な品質が自慢。良質なタンパク質をはじめ、イソフラボン、ビタミンEなども含み、食物繊維も豊富だという。一方で糖質は小麦粉の8分の1。水分を含むと膨らむので、少量でも満足感が得られるという。

同工房ではパンフレットも製作し、パウンドケーキやフルーツスムージーといった活用レシピを紹介している。豆腐の製造に携わる西箕輪大豆加工組合の浦野昭彦組合長(59)は「おからパウダーなら若い人も使いやすいのでは」と需要拡大に期待。和泉さんも「健康を意識している人にぜひ食べていただきたい」と呼び掛けている。

1袋(120グラム入り)税別290円。問い合わせは、みはらし豆腐工房(電話0265・74・1803)へ。

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