詐欺前兆電話相次ぐ 諏訪地方3署が街頭啓発

電話でお金詐欺被害の防止を呼び掛ける岡谷署員ら=岡谷市のレイクウォーク岡谷
諏訪地方の3警察署などは13日、年金支給日に合わせて電話でお金詐欺(特殊詐欺)被害防止のための街頭啓発活動を商業施設や金融機関で行った。署員らは地域の人たちに啓発グッズなどを手渡して、防犯意識の向上を促した。
岡谷署によると、今年県内で確認された電話でお金詐欺の発生件数は9月末時点で150件(被害額4億6245万円)。昨年同期の165件(同3億9861万円)を上回っている。5月ごろから、電話番号の前に「+」が付く国際電話が犯行に利用されるケースが急増。9月以降は還付金に関する内容の電話が目立つという。
この日、岡谷署は市防犯協会連合会や諏訪信用金庫と協力して、レイクウォーク岡谷(岡谷市銀座)で啓発活動を実施。通り掛かった人たちに「怪しい電話があったらすぐに通報してください」「被害に遭わないと思っていても気を付けてください」などと呼び掛けながら啓発グッズを配布した。
同署生活安全課の宮下美希係長は「連日、詐欺の前兆とみられる電話がかかってきている。電話でお金の話が出たら詐欺なので、1人で判断せず、家族や警察に相談してほしい」と呼び掛けている。