伊那市民とスポーツ交流 東ティモールの選手

伊藤副市長を表敬訪問した東ティモールの選手ら
伊那市が東京五輪(2021年)でホストタウンを務めた東ティモール民主共和国のスポーツ選手男女6人が18日、市役所を表敬訪問した。一行は20日まで市内で市民とスポーツを通じた交流を行う予定で、「子どもたちと直接会えるのがとても楽しみ」と期待していた。
同市は市ふるさと大使の北原巖男さん(76)=日本東ティモール協会会長=との縁から、東京五輪の事前合宿で同国選手団を受け入れた。北原さんを通じて市と同国が交流する機会を模索していて、今回の訪問が実現した。
来日したのは五輪出場経験者を含む10~50代の男女。東京大会水泳のイメルダ・ベロさん(24)やシドニー大会ボクシングのビクター・ラモスさん(55)をはじめ、陸上、テコンドー、重量挙げ、空手の各選手。市民とのスポーツ交流は19日にバドミントン、卓球、陸上、20日に筋膜リリースヨガと腰痛改善ヨガを市総合型地域スポーツクラブの講座を活用して行う。
長谷中学校での交流や、市が取り組むパワーアシストスーツを活用した健康増進の体験なども予定している。
同国オリンピック委員会事務局長のロレンティーノ・グテーレスさん(45)は事前合宿時の対応に改めて感謝を伝えながら「(訪問で)見せていただいたことを東ティモールでも生かし、伝えたい」と話した。同行した北原さんは伊那市を同国にとっての「日本のお母さん」と例え、選手らの充実した体験になることを願っていた。
伊藤徹副市長は「伊那市の滞在を楽しみ、国に持ち帰ってほしい」と話していた。