一粒一粒に感謝、落ち穂拾いに汗 南箕輪中

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丁寧に落ち穂を拾い集める南箕輪中の生徒たち

南箕輪村南箕輪中学校は19日、稲刈りを終えた村内の水田で伝統の「落ち穂拾い」を全校で行った。497人の生徒一人ひとり、米一粒のありがたみを感じながら汗を流した。落ち穂は脱穀して精米し、慈善活動に活用する。

地域の協力を得ながら続けている取り組みで、1958年に始まり65年目を迎えた。例年12月の保護者懇談会で慈善の募金活動を行っており、落ち穂から得た米を返礼品として用いている。

生徒たちは、自分の住んでいる地区ごとに分かれて開始。北殿地区でも集めやすいように落ち穂をまとめて置いてある水田も多く、生徒たちは農家の優しさにも触れ、2年の福澤みことさんと河東璃子さんは「先輩が人の役に立とうと続けてきた伝統を大切にしたい。今も戦争をしている国があり困っている人の力になれば」と話した。

昨年は募金で集まった善意を、東日本大震災の被災地支援で交流がある宮城県南三陸町の志津川中学校に送り、ロシアの侵攻で苦しむウクライナの人道支援にも寄せた。今年も同中のほか、支援を必要とする人たちに届くよう検討している。

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