もみじ湖で野だて体験開催へ CF運営費募る

当日の野点て体験で呈茶する山野邉さん
箕輪町の紅葉の名所・箕輪ダム(もみじ湖)の上流部にある末広広場に28、29の両日、野だて体験が無料でできる和風茶屋「いっぷく」がお目見えする。町地域おこし協力隊の山野邉智美さん(45)が、「1万本のモミジの絶景を楽しみながら、くつろいでもらえれば」と企画。町内陶芸家の独創的な茶器を使い、地元産上生菓子と一緒に抹茶を振る舞う。多くの人をもてなせるようにと、イベント運営費を大手クラウドファンディング(CF)サイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」で25日まで募っている。
協力隊1年目の山野邉さんは京都府出身。神社仏閣や景勝地での野だてはなじみの光景だった。自身も20代から茶の湯に親しみ、茶道歴は約10年。子育てでしばらく遠のいていたが、今年4月に東京から移住。約1万本のモミジが植わる全国屈指の紅葉の名所に「絶景の中で野だてをしたら最高の気分を味わえるはず」。茶の湯への思いがふつふつと沸き立ち、行動に移すことにした。隊員として町の魅力の発信などを使命にする。CFの立ち上げには「文化芸術が豊かな町。地元の優れた陶芸家を知ってもらいたい」との思いも込めた。
当日に使用する茶器は町内の陶芸家ら3組が制作。わびさびを感じさせる作品、茶器としては斬新なコバルトブルーの器など計13個を用意。地元色を打ち出し、いずれも町内の和菓子店の上生菓子、日本茶販売店が厳選した京都産茶葉、家具職人が制作した長椅子をそろえた。関係する作家らの作品などは、CFの返礼品にしている。
山野邉さんは「紅葉を見ながらゆったりと休息し、思い出深いひとときを過ごしてほしい」と来場を呼び掛ける。
CFやイベントの問い合わせは山野邉さん(電話090・3859・1271)へ。