伊那市子ども食堂事業 笑顔チケット来月から

子ども笑顔チケットを手にプロジェクトをPRする市社協職員
伊那市社会福祉協議会は、子どもが飲食店に設置されたチケットを使うと、自分でお金を払わずにご飯が食べられる「伊那市子ども笑顔チケットプロジェクト」を11月から始める。市子どもの未来応援隊の協力を得て、子ども食堂運営事業の一環として実施。子どもたちが健やかに成長し、養育者が安心して子育てできる伊那市に向け、多様な主体の強みを生かした地域全体での子育て推進を目指す。
同社協は子ども食堂運営事業として、月に1回無料でカレーを振る舞うカレー大作戦やクリスマスプレゼント会などを実施。イベントの形式が多い中、地域の人々にそれぞれができる形で子育てに関わってもらい、日常的に行える取り組みをしたいと、プロジェクトを立案した。
利用対象は18歳以下の市民で、プロジェクトに賛同した実施店舗にある「子ども笑顔チケット」を取り、使用日と年齢を記載して店の人に渡して食事を受け取る。チケットは各店の営業時間内であればいつでも利用でき、対象メニューは各店が決める。12月以降は実施店舗を3カ月ごとに更新していく。
財源は応援隊登録者からの寄付金。市社協のほか、応援隊に登録している飲食店やボランティア団体、地域住民が実施者となり共に運営する。
「子どもたちのことを思ってくれている人がたくさんいる。その思いを伝えられる仕組みとしてやっていきたい」と市社協の新美亮介さん。「自分のことを気に掛け、見守ってくれる大人がいることを子どもたちに感じてもらいたい」と話した。
11、12月は同市上牧の日本料理「あすなろ」と同市西町の「OMODAYA」で実施する。
営業時間などの問い合わせは各店、プロジェクトに関する問い合わせは市社協(電話0265・73・2544)へ。