いなりずしの店「禾々」オープン 信濃境駅前

JR信濃境駅前にオープンした「禾々」で看板メニューの「おいなりさんセット」を提供する冨永竜子さん
富士見町池袋の冨永竜子さん(42)が同町のJR信濃境駅前で、いなりずしの店「禾々」をオープンした。季節のジャムを添えた洋菓子やハーブティーなども提供し、カフェとしても営業する。地元の食材を一つひとつ丁寧に調理した料理で、「地域の人に長く愛されるお店にしたい」と張り切っている。
神奈川県出身で、20代の頃は料理学校に勤務し、併設のカフェで働いたり生徒に教えたりした。夫の洋さん(52)の仕事の関係で2010年に同町に移住し、松本市内の日本料理店で修業もした。
自分の店を持ちたいと思い物件を探したが、うまくいかず諦めかけていた時、駅前にあるギャラリーのキッチンを使わないかと声を掛けられ、「今しかない」と思い、開業を決意した。
1人で切り盛りできるように、看板メニューは「おいなりさんセット」にした。さんしょう、しそ、ごま風味の酢飯を、ふっくら煮た揚げで包んだいなりずしに、わん物の「すり流し」、おひたしが付く。町内産の平飼い卵を使っただし巻き玉子と里芋の小芋揚げの一品料理もある。
赤いルバーブのジャムを添えて食べるチーズケーキやスコーンは、デザートだけでなく、コーヒーと一緒にカフェ利用でも楽しめる。「普段食べている食材に手間を掛け、じっくり作った料理を味わってほしい」と冨永さん。子育て中でもあり、「焦らず少しずつなじんで、品数を増やせていけたら」と意気込む。
火~金曜日の午前11時30分~午後3時に営業する。問い合わせは同店(電話090・4366・1337)へ。