「おそうじ先生」の取り組み好調 伊那市

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「おそうじ先生」としてトイレ清掃に取り組む中村さん=伊那市の美篶保育園

伊那市の公立保育園で、保育士に代わって園舎の清掃などの業務を担う「おそうじ先生」の取り組みが好調だ。市が保育士らの負担軽減のため4月から導入した。平日1時間程度の作業で、資格や年齢は問わず、現在は60代を中心に市民9人が活動。多忙な保育士を側面から支援する。市は「業務の効率化に貢献している」として、さらに拡充を図りたい考えだ。

■現在は9園に1人ずつ配置

おそうじ先生は、感染症対策などで業務量が増している保育士の負担を減らして”本業”に専念してもらう狙い。働きやすい環境を整えることで保育士の確保にもつなげるほか、住民参加による見守り活動の意義もある。

会計年度任用職員Ⅱ種(非常勤)として採用。週5日間、午後4~5時を基本に19の公立保育園でトイレ清掃などに取り組む。勤務時間に応じて時給が支払われる。現在は女性8人、男性1人を9園に1人ずつ配置している。

美篶保育園(美篶)で勤務する中村弘子さん(66)=同市日影=は保育士の資格は持っていないが、子どもと接する仕事に興味があったことなどから応募した。仕事は園内3カ所のトイレの清掃で、1時間半ほどかけて取り組む。便器のほか、個室の扉や壁まで小まめに磨き、トイレ用スリッパも掃除する。やや規模の大きいトイレもあり、ペース配分が重要という。

忙しさはあるものの「ありがとうございます」などと声を掛けてくれる園児たちとの触れ合いが楽しみという中村さん。多忙な保育士を気遣い「少しでも貢献できるとうれしい」と語る。

■ゆとり持って仕事ができる

以前の同園では保育士8人が交代でトイレを掃除していたが、現在は浮いた時間を仕事の振り返りや翌日の準備などに有効活用している。池上香織園長は「(保育士が)気持ちや時間にゆとりを持って仕事ができる」と効果を実感している。

市は今後、全園に1人ずつおそうじ先生の配置を目指す方針。市子育て支援課は「おそうじ先生は保育士の負担軽減に貢献してくれている。子どもたちと関わる仕事に興味のある方はぜひ協力していただきたい」としている。

希望者は履歴書を同課保育係に提出する。概要は市ホームページで確認できる。問い合わせは同係(電話0265・78・4111)へ。

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