原田泰治さん作品ラベルに 日本酒「野良」

LINEで送る
Pocket

原田泰治さんの作品をラベルにあしらった酒「野良」と、デザインの基になった「野良仕事」の複製画

昨年81歳で亡くなった諏訪市出身の画家、原田泰治さんの作品をラベルにあしらった純米大吟醸酒「野良」が完成した。酒ぬのや本金酒造(同市)が地元産の米、酵母、水を使用し、諏訪の作り手とともに特産の酒造りを目指すプロジェクト。原田さんが生前「いつか一緒につくろう」と約束して選び抜き、丁寧な手仕事を連想させる農作業の絵が酒を彩っている。8日から予約を受け付ける。

原田さんが同社のために選んだのは、農作業に精を出す人たちを描く1983年の「野良仕事」(長谷村)。原画を基にラベル用のデザインを手掛けた。「努力の種をまかねば、夢の花は咲かない」の言葉も贈っている。

諏訪地方の店舗や公共施設のバリアフリー化を進める「らくらく入店の会」で、親交のあった原田さんと、難病で車いす生活を送る本金酒造専務の宮坂恒太朗さん(44)。3年ほど前に2人は酒造りの話を交わし、原田さんが「本金は『野良』だね」と商品名を付けた。

原料には、同市湖南で栽培する酒米「美山錦」、真澄発祥の協会7号酵母、霧ケ峰の伏流水を使った。甘味や酸味、うま味が溶け込んだ深い味わいが特徴。「最高の酒ができた」と宮坂さん。酒に関わった全ての人が「努力の種をまき、耕し、大輪の花を咲かせた」と言葉を寄せている。

妻の宮坂ちとせさん(48)と原田さんの長女美室さん(50)は「コロナ禍、難病の手術、原田さんの他界を経て、約束がようやく実を結んだ」。酒は来年も製造する計画で、「海外にも広めたい」と夢を膨らませている。

ラベルの文字と箱のデザインは、アートディレクターの宮坂淳さん(55)=同市大和=が担当。プロジェクトは、諏訪市産業連携事業補助金を活用した。

7日は関係者が市役所に金子ゆかり市長を訪ね、完成を報告した。金子市長は「信州らしい」とデザインを眺め、販売に期待を寄せた。

200本限定。1本720ミリリットル。価格は1万円(税別)。申し込み、問い合わせは同社(電話0266・58・0161)へ。

おすすめ情報

PAGE TOP