地域課題解決へ取り組み評価 デジとしょ信州

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県内77市町村と県が協働で運営する電子図書館「デジとしょ信州」が、イノベーションによる地域課題を解決する取り組みを表彰する第11回プラチナ大賞で優秀賞(地域パートナーシップ賞)を受賞した。また、先進的な取り組みを表彰する全国知事会の「先進政策大賞」と「デジタル・ソリューション・アワード大賞(デジタル部門最優秀賞)」にも選定された。

プラチナ大賞は、アイデアあふれる新たな取り組みで地域課題の解決に挑戦する事業を表彰する。先進政策大賞は各都道府県の優秀な政策を選定して表彰するもので、今年度は優秀政策16件の中から大賞に選ばれた。

デジとしょ信州は、市町村と県が協働で運営し、通常の図書館のようにインターネットを介して電子書籍を借りることができる全国初の取り組み。全ての県民が住む場所や世代、障がいの有無などにかかわらず、情報にアクセスできる環境の構築を目指し検討を重ねてきた。2022年8月にはサービスが始まり、利用登録者数は11月末時点で、利用登録者数は1万5649人と順調に利用者数が伸びている。利用者は日中に図書館の利用がしづらい40代を中心とした30~60代に多い。利用時間帯は図書館が閉館している20~21時の時間帯が最も多くなっている。

デジとしょ信州の運用が始まって1年半余りが経過し、地域での活用の幅も広がりつつある。小学校では、授業で読み上げ機能を活用して英語の電子書籍を使った聞き取りと発語の練習を行っている。朝読書の時間には、電子書籍を読む児童生徒もいる。また、一部市町村の図書館では、電子書籍を読み上げ機能で提供する視覚障がい者向けの「アクセシブルライブラリー」の導入も進んでいる。

市町村と県による協働電子図書館運営委員会委員長で県立長野図書館長の森いづみさんは受賞について、「デジ図書信州のコンセプトである協働と地域創生が評価され、受賞の喜びを県民の皆様と分かち合いたいと思っています」と話した。今後はより多くの人に広めていくことが課題だとし、「受賞を励みに、書籍や電子書籍にかかわらず読書人口の裾野を広げていきたい」としている。

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