トウガラシを町の特産に 下諏訪町農技連

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トウガラシの契約栽培について「八幡屋礒五郎」の社員の説明を聞く下諏訪町内の農家ら=下諏訪総合文化センター

下諏訪町農業技術者連絡協議会(農技連)は来年度から、新たな町の特産品を目指して、トウガラシの試験栽培を始める。トウガラシの製造・販売を手掛ける「八幡屋礒五郎」(長野市)と契約し、同社が提供する品種「信八」の苗を町内の希望する農家が栽培し、収穫したトウガラシを同社が買い取るシステム。諏訪地方では初めての連携という。

同町では、湖畔周辺では市街地化が進み農地が限られるほか、中山間地域は山が近く、シカの食害に悩まされてきた。同町に合った新たな品目として、鳥獣被害に遭いにくく、軽量の品目を模索していたところ、昨年5月の農技連総会で同協議会副会長を務める県諏訪農業農村支援センターの技師、木村美春さんがトウガラシを含む5品目を提案。協議会は同社が県産トウガラシの契約農家を探していることに注目し、同社に連携を打診。昨年9月には同町農家らで飯綱町の同社の農場を見学した。

下諏訪町農技連が町の新たな特産品として来年度から試験栽培を始めるトウガラシの品種「信八(しんはち)」



町は18日、契約内容などについてより詳しい話を聞こうと、同社牟礼工場(上水内郡飯綱町)の社員2人を招き、下諏訪町内の農家らを対象にした説明会を下諏訪総合文化センターで開いた。栽培する信八は、2016年に同社と信州大学農学部が共同開発した品種。冷涼な地域でも栽培しやすく、辛さは代表的な品種「鷹の爪」と同程度。鳥獣被害がほとんどなく、耕作放棄地での栽培に向くほか、秋の収穫後、乾燥を経て1~3月の納品となるため繁忙期と重ならないメリットがある。

同社によると、現在扱うトウガラシは海外産が国内産の2倍以上を占めているが、今後は国内産、さらに県内産の比率を上げ、ブランド化を進めたい考え。現在は県内約35の法人・個人の農家と契約している。牟礼工場プロセスセクションの丸山俊係長は「諏訪地域に合った信八を栽培してもらい、県産トウガラシを一緒に盛り上げていければ」と連携に意欲を示した。

町産業振興課農林係の時田正夫係長も「遊休農地を解消し、ゆくゆくは下諏訪の特産になれば」と期待した。

説明会に参加した町内の農家男性(81)は「トウガラシは栽培にそれほど手がかからないようなので挑戦してみたい」と前向きだった。

町農林係では1月末まで、トウガラシ栽培への参加農家を募っている。町で取りまとめ、苗の受け渡しは4~5月を予定している。

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