避難者の医療支援 諏訪中央病院派遣第3陣

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輪島中学校で対応を協議する諏訪中央病院の渡辺医師(右から2人目)、植木医師(左)、伊藤看護師(右)=21日午後4時19分、石川県輪島市

災害被災地への緊急支援、復興支援に取り組むNPO法人AMDA(アムダ、岡山市)の要請を受けて救護所の医療支援を続けている諏訪中央病院(茅野市)の医師、看護師の第3陣が21日、派遣先の石川県輪島市の輪島中学校に到着した。初日は救護所を訪れた避難者の外来診療や同校で避難生活を送る避難者の健康観察などを行った。

輪島中は輪島市の指定避難所で21日現在463人が避難している。アムダは活動に必要な医療機器や医薬品、食料などを被災地に頼らない自己完結型の支援団体。2日に現地にスタッフを派遣し、7日から輪島中の救護所の運営や感染症の患者への対応、避難者の健康観察などを行っている。諏訪中央病院は4日から派遣を開始し、当初は市内各地の避難所を巡回診療。現在は全国の医療従事者とともに輪島中での医療・救護を担当している。

第3陣は総合診療科、脳神経内科の渡辺慶介医師(50)、内科専攻医の植木一陽医師(27)、伊藤さち子看護師(45)の3人。このうち植木医師は新潟県出身で「北陸のために力になりたい。将来起こるかもしれない災害のために医師として経験を積みたい」と志願した。渡辺医師は「避難生活が長引くことで寝たきりにならないようフレイル予防や避難者の心のケアにいつも以上に丁寧に対応したい」と語った。伊藤看護師は被災地支援に携わりたいと、昨夏、災害支援ナースの研修を受けた。

午前10時前に到着した3人は、引き継ぎを受けると午前中は外来診療が中心。下痢が続くとして救護所を訪れた30代の男性には吐き気止めや痛み止めの薬を処方した。植木医師は「ここでは対症療法が中心となる」と話した。たびたび救護所を訪れるという80代の女性は「使い捨てカイロでやけどした。良くならない」と訴えた。渡辺医師に塗り薬を塗ってもらい、ほっとした表情を見せていた。

午後の診療は午後2時から。地震で両足をけがした高齢の男性は、右足をギブスで固定したまま痛みに耐えながら避難生活を送っていたところ、看護師が巡回で気付き、促されて救護所に来るようになった。この日は渡辺医師が別の女性医師とともに対応。右足は青くはれ上がっており、総合病院での検査を促していた。

同病院の第3陣の派遣期間は24日まで。

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