小児科外来にAI問診 諏訪日赤

LINEで送る
Pocket

AI問診の情報が表示された医療者側のテスト画面。カルテ作成時間が大幅に短縮できるという=諏訪赤十字病院

諏訪赤十字病院(諏訪市)が、人工知能(AI)を活用した事前問診システムを構築し、小児科外来の初診患者を対象に運用を始めた。病院で患者が記入する問診をデジタル化したことで、患者の利便性が向上し、待ち時間の短縮や診察の充実化、業務の効率化につながるという。昨年12月18日から今月23日までのAI問診利用者は62人。月平均の初診患者数72.6人に迫り、「ほぼ全員が使っている」という。

同病院が推進する医療DX(デジタルトランスフォーメーション)の一環。AI問診は、総合診療科で2021年に導入したが、今回は病院ホームページを通じて事前に入力できる環境を整えた。スマートフォンやタブレット端末の操作に慣れている小児科外来の保護者向けに運用をスタートさせた。

問診票は心身の状態や症状、病歴やアレルギーの有無などを尋ね、診察に役立てる書類。これまではA4判の紙に記入してもらっていた。AI問診は、症状に合わせて最適な質問を重ねていくことから、質量ともに充実した情報を得ることができるという。

患者側は場所にとらわれず、自宅からでも回答が可能だ。医療現場は患者の状況を事前に把握でき、電子カルテに転記する時間も大幅に削減できる。待ち時間の短縮が可能になるほか、業務の効率化やタスクシフトといった職場環境の改善も期待できる。

AI問診は、他の病院やクリニックから紹介された小児科外来の初診患者が対象で、ホームページで「初診の方」「小児外来を受診予約された方へ」を選択し、二次元コードから「問診ページ」に移行する。回答時間は5分程度。紙の問診票を希望する場合は引き続き対応する。

同病院看護部でシステムを担当する安彦(あひこ)一也さん(46)は「医療の経験にAIの技術を取り入れることで、より安全で効率的な医療を提供できる。患者サービスの向上と職員の職場環境改善を目的に、今後もIT化の推進に努めたい」と話す。

同病院は今後、AI問診の対象診療科を増やす予定だ。入院案内や検査の説明に動画を活用し、都合の良い時間に患者に見てもらうサービスも準備している。

おすすめ情報

PAGE TOP