障がい者と家族のつながりを りあんの会発足

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南坂さゆりさん(左から2人目)を中心に発足した「りあんの会」のワークショップ。障がい者やその家族らで交流した

障がいのある子どもと家族のつながりづくりやサポートをしようと「りあんの会」が発足した。重度の喉頭軟化症など障がいを抱える19歳の長女を持つ南坂さゆりさん(44)=飯島町=を代表者に仲間6人で立ち上げた。7日には伊那市内で初のワークショップ(WS)や語らいの場を設け、参加した障がいや不登校といった当事者家族とパン作りやパステル画体験をして新たなつながりをつくった。

■当事者同士でWSや語らい

南坂さんは子育ての中でさまざまな葛藤を抱え、体調を崩し孤立した時期も。同じ境遇の家族が語り合う場や心のケアが大切と感じてきた。2022年11月には当事者同士で支え合う「ピアサポートりあん」を立ち上げ。活動の中で当事者の他にも賛同者が増え、りあんの会として新たな形で活動をスタートさせた。

家族同士のつながりを生み、心身のケアや自立の支援を目指し、季節ごと年4回のWSや語らいの場を開いていく。将来の就職や趣味づくりのきっかけにと「実習体験」と称したさまざまな体験活動を通じて、子どもの好きなことや才能を見いだす機会にする。障がい者と健常者との「見えない壁」が大きいと感じていて、障がいの有無にかかわらず参加者や仲間を増やしていきたい考えだ。

■第1弾はパン作り描画体験

第1弾のWSは伊那市西春近の「wee+(ウィープラス)」で開き、伊那、駒ケ根の両市からの一般の参加者と会の仲間合わせて約10人がパン作りやパステル画を体験。パン作りではミキサーで砕いた玄米に酵母や甘味料などを加えて混ぜ合わせ、発酵させるなどして完成させた。コミュニケーションを図りながら手を動かした。

■自立サポート広がりに期待

ダウン症の長男(20)と参加した山岸希巳枝さん(50)=伊那市前原=は「以前勤めていた職場が忙しく、(長男が)年齢を重ねていくうちに(当事者家族との)つながりが薄くなっていた」とし、「息子とともにきょうのような形で外に出ることで世界が広がれば」と期待した。

体験では参加者や会の仲間が和気あいあいと取り組む姿があった。南坂さんは「こうした風景が広がっていくことが願い。障がい者だけで生きていくのは難しく、家族同士や地域をつなげて自立できるようにしたい」と話している。

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