増える多肉植物好き 高まる需要に対応

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約50種の多肉植物を栽培し、全国に出荷している

近年、若い女性を中心に人気が高まっている多肉植物。かわいらしい見た目や管理の手軽さが人気の秘密で、全国で愛好者が増えている。多肉植物を扱う原村の八ケ岳中央農業実践大学校の花の直売所でも、ここ数年、購入する人が増えており、村内の生産者は高まる需要への対応に追われている。

50品種栽培 全国に出荷

東京都八王子市出身で同村払沢で花き栽培に取り組む井出暁彦さん(40)は、市場の要望もあり、年々、多肉植物の栽培を増やしている。今では約50品種、約3万ポットを栽培し、東北から九州まで全国各地の市場に出荷しているという。

井出さんは、環境関連の専門学校を卒業後、「生き物に携わる仕事がしたい」と思い、八ケ岳中央農業実践大学校に入学。2年間花き栽培など農業の基礎を学んだ後、花を扱う富士見町の農業法人に就職。10年の勤務を経て6年ほど前に独立し、「フラワー・ビートル」を立ち上げ、花の栽培を始めた。

独立当初から「家族との時間を大切にしたい」と考え、扱う植物はできるだけ手のかからないものを選んだ。最初は色や形に特徴のある葉を鑑賞するハーブ系カラーリーフを主に栽培し、一部で小さな葉が特徴的なセダム系の多肉植物を栽培。4~5年ほど前から多肉植物の本格出荷を始めたが、3年ほど前からブームに火がつき、需要に応えるように栽培量や品種を増やしてきたという。

高品質の商品を提供し続けたい

現在は3棟の温室(約1000平方メートル)で、妻とパート従業員の4人で育てている。多肉植物は農園での直販は行わず、ポット植えで市場に出荷するほか、提携する全国約50店舗の花屋の注文を受け、寄せ植えを出荷している。

「管理が簡単と言われるが実は意外と難しい部分もある。適正な管理で長持ちさせてくれる愛好者の元に届けたい」と話す井出さん。最近は他にはないオリジナルの寄せ植えを考案するなど寄せ植えに力を入れており、「ブームはいずれ去るが、去った後も生き残れるよう高い品質の商品を提供し続けたい」と話している。

一方、実践大学校の直売所では、学生が代々育て増やしている約30品種の多肉植物を販売。近年、女性を中心に購入する人が増え、ひそかな売れ筋商品になっているという。直売所では、しゃれた鉢に植えるなど、客の購買意欲をくすぐる工夫で販売の拡大を図っている。

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