諏訪湖の水辺に歓喜 岡谷市湊の人工なぎさ

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魚を手に笑みを浮かべる子どもたち=24日、岡谷市湊の人工なぎさ

諏訪地方の企業OBらでつくるボランティアグループ「あってもいいな夢工場」(花岡潤代表)は24日、岡谷市湊3の諏訪湖畔に設けた「人工なぎさ」で魚のつかみ取りイベントを行った。6月からの人力による作業で整備した水辺を利用し、放した魚を約50人の子どもたちが夢中になって追い掛けた。イベントには保護者らを含め約120人が参加。水辺に歓声が響き渡った。

同グループが整備に取り組んできた「人工なぎさ」は、県の事業で岸から数メートル先に並べられた注意喚起用の置き岩の隙間を小石で埋めてごみなどが入らないようにし、湖に流れ込む地下水を有効活用した。子どもたちがもっと諏訪湖に親しめる環境を用意しようとほぼ毎週末、隙間を埋める作業を続けてきた。

魚つかみイベントは子どもたちに諏訪湖で遊んだ思い出を残してもらおうと企画。諏訪湖の沖からの流入を抑制しつつ、「人工なぎさ」内の底の砂利の下にたまった泥も取り除くなどしてイベントに向けた準備を整えた。

整備してきた「人工なぎさ」のうち約50平方メートルを水辺遊びのエリアに設定し、マス、フナ、ウナギを放った。合図とともに湖に入った子どもたちは水の冷たさや魚の感触を楽しんでいた。親と一緒に参加した小学2年生の水野颯希さん(7)=岡谷市長地権現町=は「諏訪湖に入ったのは初めて。魚を捕まえることができてとても楽しかった」と満面の笑みを浮かべていた。

花岡代表(69)は「私たちの世代には諏訪湖で遊んだ楽しい思い出がある。高度経済成長を経て、今の子どもたちは諏訪湖ではなかなか遊べなくなった。諏訪で育ったのに世代によって諏訪湖で思い出をつくれないのは不公平。行政の力を借りながら、数年かけてでも水辺遊びができる環境を守り、発展させたい」と話していた。

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