辰野町の横川蛇石発電所 維持管理協定

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協定書に署名する(左から)小澤清光総代、小林透管理者、武居保男町長

県企業局が辰野町の横川ダムに建設した「横川蛇石発電所」の維持管理などに関する協定締結式が21日、辰野町役場であった。協定は県企業局と辰野町、発電所のある同町川島区源上地区の代表3者で結び、発電所周辺の清掃や施設に異常を見つけた際の通報、非常時に電力供給を実施する内容。県企業局の小林透・県公営企業管理者は「県が運用する発電所は17カ所あるが、自治体や地区と協定を結ぶのは初めて。発電所建設は他にも進んでおり、今回の内容をモデルケースとして今後普及させたい」と述べた。

協定は3者の協働で発電所周辺の環境を保つ目的。源上地区の小澤清光総代(66)によると、源上には現在計6戸13人が在住。協定に基く管理としては年間6~7回の清掃をする計画で、企業局が管理に必要な費用と用具を負担し、町が物置を置く土地提供とごみ処理に協力する。

さらに横川蛇石発電所は、万一の停電時でも内蔵する蓄電施設の電力を利用した発電機の稼働が可能で、災害などで辰野町が停電になった場合でも役場や病院など町内の公共施設に電気を送ることができる。協定には災害時の電力供給も盛り込んでいる。

式には武居保男町長、小林管理者、小澤総代が出席。協定書に署名、捺印をした。武居町長は地元の協力に感謝した上で「町内初の水力発電所。自然エネルギー普及拡大の一翼を担えてうれしい」とし、横川にあり粘板岩に変成岩の層が混じる国の天然記念物「蛇石」と共に「発電所周辺を町の観光資源として活用したい」と述べた。小澤総代も「先輩から受け継ぐ地域を愛する心を支えに、できる限り努力をしたい」と話した。

横川蛇石発電所は2018年に着工。完成後の今年4月から稼働を始めた。最大出力は199キロワットで、年間発電量は一般家庭約420世帯分の消費電力に相当する約151万キロワットアワー。全量を売電し、収益は県の施策に活用する。総事業費は約6億円。今春の発電開始後も 親水公園や見学用パネルの設置などの付帯工事を続け今月全工事が終わった。

県企業局は同発電所の竣工式を27日午前10時30分から現地で実施。28日午前10時から午後3時まで完成見学会(随時受け付け)を行う。

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