2021年4月19日付

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トントントンとお年寄りの肩をたたく保育園児たち。お手玉を教わったり昔の話を聞いたりしたお礼に元気な歌声を届ける。コロナ前は、高齢者施設での和やかな異世代交流の様子が紙面にたびたび登場していた▼諏訪圏域の感染警戒レベルが上がる前の話だが、久しぶりに和やかな交流の場面に出合った。桜が見頃を迎えた富士見町の旧小学校の敷地に地域の未就園児親子と高齢者が集まった。それぞれで一定の距離を保ちながらの集いになるけれど、野外の同じ場所で同じ時間を共有してほしいと企画された▼高齢者のお花見会は町社会福祉協議会、桜の下でシャボン玉遊びをする親子の催しは町地域おこし協力隊がコーディネート。小さな子たちが作った大小のシャボン玉、にぎやかな歓声が、春風に乗って少し離れた場所に設けられた高齢者の花見席まで届いた▼0~94歳の新しい様式での異世代交流。「たくさん元気をいただきました」。マスク越しでも分かる高齢者の方々の笑顔が印象的だった。異世代交流がもたらす多面的効果や「縦のつながり」の大切さを改めて実感する場にもなった▼思いやりの心や社会性を育むなど、子どもにとっても有益とされる。他県の話になるが、デイサービスとのオンライン交流の参加呼び掛けには複数の保育園が手を挙げた。世代を越えた地域の支え合いでもある。新しい形の縦のつながりが増えることを願う。

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