伊那名物ローメンを提供する伊那市の飲食店などでつくる伊那ローメンズクラブ（唐澤正也会長）は２９日、「第１２回伊那ローメン春まつり」を市役所駐車場で開いた。ローメンの提供をはじめ、盛りだくさんのイベントが行われ、連休中の家族連れやローメンファンらでにぎわった。

コロナ禍を経て昨年４年ぶりに再開した。開会式で唐澤会長は「ローメンで伊那市を元気にしようと活動している。朝早くから大勢の皆さんに来ていただいた」と歓迎。来賓の白鳥孝市長は子ども食堂への協力に感謝しながら「最高のローメン日和。楽しい１日を」と呼び掛けた。

信州プロレスのグレート無茶さんの開会宣言で幕開け。リング上から宝投げが行われたほか、信州プロレス、地元よさこいチームによるステージ、太鼓演奏など多彩なイベントが繰り広げられた。

会場では「伊那ローメンズクラブ的子供食堂」と銘打ち、高校生以下の子どもたちにローメン１杯と豚汁１杯を無料で提供。ブースの前には長い行列ができていた。

クラブには現在約３０店が加盟。子ども食堂への協力のほか、５月５、６日には能登半島地震の被災地、石川県珠洲市に炊き出しに行く予定で、会場には募金箱も設置して協力を呼び掛けていた。