役目を終えた手長神社四之御柱を使ったサイクルスタンドの完成を喜ぶ関係者

古御柱をサイクルスタンドに 手長神社などに設置

2024/05/03 06:00
地域

手長神社(諏訪市)第四ブロックの有志と、自転車冒険家の小口良平さん(43)=辰野町=が、役目を終えた同神社四之御柱を使いサイクルスタンドを製作した。同ブロックの進藤実さん(49)と小口さんが「御柱でサイクルスタンドが作れたら」と発案してから約7年越しに実現。計6台作り、同神社と諏訪湖周4カ所に設置して、サイクリングに活用してもらう。

 

約7年前、進藤さんがパーソナリティーを務めるラジオ番組に小口さんが出演。その際に御柱サイクルスタンドの話題になり、「いつかできたら」と会話が盛り上がった。2022(令和4)年の同神社御柱祭にあたり御柱休めをした16(平成28)年の「古御柱」の再利用を検討する中で、進藤さんが同ブロック代表者らの賛同も得て、小口さんに製作を依頼した。

 

使った古御柱はマツの木で、材木用に切り出して水分を抜いた後、今年4月上旬から本格的に製作を始めた。通常のものと違い、木目を生かすよう透明な塗装を使用。サドルを掛ける部分の板には諏訪湖の花火、自転車、八ケ岳が描かれている。

 

同市の諏訪湖間欠泉センター駐輪場に2台、同神社、岡谷市の諏訪湖ハイツ足湯前、岡谷湖畔公園の岡谷南高校近くと釜口水門北側の広場にそれぞれ1台ずつ設置。2日に同神社の焼き印を入れて完成させた。

 

小口さんは「ラジオの話題がまさか実現するとは。夢は発信することから始まると改めて感じた。外から来る人や地元の子どもたちにサイクリングをしてほしい」と期待。進藤さんは「休めた御柱が再利用され、住民の目に触れるところに生かされるのがうれしい。いろんな人が諏訪を楽しむ一つのきっかけになれば」と話した。

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