伊那市富県上新山に中米産コーヒーの専門店「ヤマワラウコーヒーロースター」がオープンした。入江信文さん(38)、春菜さん(32)夫妻が空き家を購入し、焙煎室を併設した小さなカフェに改修。コーヒー豆の焙煎と販売に加え、山間の集落や田園風景、裏山の雑木林を眺めながらコーヒーや焼き菓子を楽しめる。2人は「中米産コーヒーの個性や農園主の思いを焙煎で表現したい。皆さんの癒やしスポットになれば」と話している。
兵庫県川西市出身でパティシエの信文さんと伊那市生まれの春菜さんは、ともに東京都世田谷区の中米産コーヒー専門店「カフェテナンゴ」で焙煎技術を学んだ。信文さんは昨年、3カ月かけて中米諸国のコーヒー農園を巡り、農園主から豆を購入。一足先に伊那市に戻った春菜さんが、市内で物件を探していた。
空き家は、里山の景色に「一目ぼれ」(信文さん)して取得。昨年6月に信文さんが移住し、同年12月からは夫妻も参加して改修工事を進めた。店舗は築約80年の木造平屋建て。無垢のはりや天井板は生かし、床板やカウンターにはクリ材を使った。焙煎室には3キロの豆が焼ける焙煎機、厨房設備、オーブントースターを置いた。
店名は、季語の「山笑う」にちなみ、コーヒーを通して笑顔が集う場所になればという思いを込めた。座席数は10席。眼下に上新山の風景が広がる。裏山の雑木林を見ながら過ごせる空間もある。扱うコーヒー豆は10種類ほどで、春菜さんが焙煎部長を務める。店主の信文さんは季節のフルーツを使ったタルトなどの焼き菓子を提供する。
今月6日、春菜さんの誕生日に合わせて開店。移住後に出会った仲間や新山の人たちの温かな思いやりを実感する日々という。信文さんは「新山にお店を呼んでイベントを開けたら。地域のためにできることをしていきたい」と話している。
営業時間は午前9時~午後5時。火曜定休。問い合わせは同店(電話0265・95・0621)へ。
購読残数: / 本
⻑野⽇報社からのお知らせ
フォトサービス
紙⾯に掲載された写真を有償で提供しています
諏訪湖マラソン…外部リンク
毎年10⽉開催の諏訪湖⼀周のハーフマラソン
第35回諏訪湖マラソン記録
⻑野⽇報の紙⾯PDFをご覧いただけます
⻑野⽇報ご購読
こちらから⻑野⽇報のご購読を申し込めます
⻑野⽇報就職研究会…外部リンク
「就職はふるさとへ」と考えている学⽣のみなさんへ
長野日報社 社員募集
2025年4月入社の社員を募集します
週間ランキング
諏訪の老舗そば店「萬盛庵」 79年の歴史に幕 地域おこし協力隊を「おためし」 岡谷市が募集 岡谷JCT付近で事故多発 通行への注意喚起 茅野市宮川、金沢で猿被害増加 市が調査開始 東春近小の佐藤さん サッカー国際大会出場へ 100歳以上、過去最多228人 諏訪地方 有機太陽電池を高性能化 諏理大、渡邊教授ら 青年力士、勇壮胸たたき 上社十五夜祭奉納相撲 幻想的、風情ある光景 片倉館越し「中秋の名月」 下諏訪町長選 宮坂氏に後援会が再選出馬要請日付で探す