辰野町教育委員会は今年度から、公立小学校で担任が急な休みを取った場合に代替教員を充てて対応する「学級担任緊急代替支援事業」を導入した。町教委独自の取り組みで、担任の不在による自習などを回避し児童の安全を確保するとともに、学習やカリキュラムの遅れを出さないようにする目的。すでに運用を開始しており、町教委では教員の労働環境の改善にもつながると期待している。
町教委によると、小学校では現在、産休や育休、療養(入院)などで担任が長期の休みを取る場合、代替教員の加配が受けられる。しかし担任が病気やけが、忌引きなどで急に休む場合や短期的な休暇を取る場合は加配が受けられず、学校側が対応せざるを得ない現状がある。
小学校は中学校と異なり副担任を置かないため、担任が急に休んだ場合、校長や教頭、専科の教員が担任に代わって授業を行うなど、他の教員に負担がかかり、通常業務にも支障を来しかねない。対応しきれない時はやむを得ず自習とする場合もあり、担任も急な休みを取りづらい状況にあるという。
こうした状況から、担任が急な休みを取る場合に代替教員を充てて授業を受け持つ取り組みを開始。1日3~4時間程度を目安にしており、他の教員で対応しきれない時間の穴埋めを行う。代替教員は、通常時には教育委員会事務局に勤務し、小中学校の教員免許を持つ学校支援主事(会計年度任用職員)1人を充てるため、新たな人件費は発生しないという。
町教委では独自の代替教員の配置により、児童の学びと授業中の安全の確保だけでなく、教員の負担軽減や休みやすい労働環境の整備にもつなげていく考えだ。
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