複数のメダルを首から提げて金子市長にシーズンの報告をする武田理暉君。さらなる飛躍を誓った

スノボ二刀流 諏訪の武田君 昨季大会で活躍

2024/05/11 06:00
スポーツ

諏訪市沖田町の武田理暉君(9)が、3月に岐阜県で行われたJSBA全日本スノーボード選手権大会で、15歳以下の男子スロープスタイル(SS)で優勝、12歳以下のハーフパイプ(HP)で準優勝した。SS、HPの二刀流で世界を目指す小学4年生。同月に北海道で行われた3戦も全て制した。9日夕、金子ゆかり市長にシーズンの成績を報告。「将来五輪で金メダルを取りたい」と力強く決意を誓った。

 

両親の影響で1歳半からスノボを始め、小学1年から日本協会の大会に参戦する。SSはジャンプ台や障害物を越える際に技を繰り出して得点を競う種目で、得意技は時計回りに横方向へ2回転するフロントサイド720。エアの高さや高難度の技で中学生が混じる大会で頂点に立った。

 

世界を舞台にSS、HPの二刀流で戦う選手はまれ。北京冬季五輪HPの金メダリスト平野歩夢選手と食事をすることもある武田君。「技も教わっている」とうれしそうに明かし、偉大な先輩の背中を追う。北安曇郡白馬村を拠点に岐阜、新潟、山梨。大会だけでなく練習でも全国各地を飛び回る日々。シーズンより長いオフシーズンの取り組みを大事にする。競技と勉強の両立のために時間を大切にしている。

 

金メダルや表彰状、愛用のスノーボードを持参し、父親の哲也さん、母親の博美さんと市役所を訪れた。金子市長は「諏訪市にはこんなにすごい小学生がいる」と活躍をたたえ、応援を約束し、さらなる飛躍を期待。武田君は「15歳までに世界大会を回る。将来はオリンピックで金メダルを取る」。にこやかな表情ながら、2030年冬季五輪を見据えてきっぱり話した。

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