岡谷市のやまびこの森とアイ・コーポレーションが共同運営する同市内山のレストラン「森のダイニング　Ｃａｔｅ（ケイト）」で１２日、レストランウエディングが催された。身内や気の合う仲間だけで行う小規模な人前式を同レストランが企画し、初めての実施。新郎新婦と親族計１６人が出席して近くのやまびこ公園展望広場でウエディングフォトを撮影後、地元の食材も交えた創作フランス料理を楽しんだ。

式を挙げたのは同市山下町の鳴澤和幸さん（５６）、みどりさん（５４）夫妻。２０２０年に入籍していたが、コロナ禍で両家の顔合わせもできていなかったといい、同レストランの企画を知って申し込んだ。

みどりさんによると、和幸さんの両親のお墓が近くの内山霊園にあり、見守ってもらえるのではと考えたことや、みどりさんの母が昨年１月に亡くなりウエディングドレス姿を見せられなかった後悔と、「父にはまだ見せることができる」との思いもあったという。式後、和幸さんは「カジュアルな雰囲気で、リラックスしてできた」と話した。

小規模な結婚式のニーズが高まる中、生まれ育った自然豊かな場所で人生の節目を祝ってもらいたいと始めた企画。やまびこ公園でのフォトウエディングでは幸せいっぱいの新郎新婦と親族が諏訪湖や山々を背景に撮影した。同レストランでは、ニーズがあれば岡谷市役所旧庁舎や蚕糸公園も撮影場所として採用したいという。