強風の影響で傾いたJR下諏訪駅敷地内にある長野冬季五輪開会式で使用された御柱=午後4時19分

模擬御柱、強風で折れる 下諏訪

2024/05/17 06:00
社会

16日午後2時50分ごろ、JR下諏訪駅の敷地内に立つ2本の模擬御柱のうち1本が、強風により折れて傾いた。中部電力パワーグリットによると、模擬御柱が低圧線に掛かり、安全を考慮して午後3時48分から約2時間にわたって20戸を停電にした。けが人はなかった。

 

模擬御柱は1998年長野冬季五輪開会式で、建て御柱のセレモニーをした際に使われた2本を、住民有志が同年4月に移設した。倒れたのは西側の1本。下諏訪観光協会によると、8日から腐食防止の工事をしており、その足場のネットが強風にあおられて折れたとみられる。

 

長野地方気象台はこの日、諏訪で午後3時54分に最大瞬間風速19.1メートルを観測。現場では駅前道路の一部を通行止めにして撤去作業を行い、駅を利用する下校中の生徒らが不安そうに見上げていた。

 

同協会は「御柱のまちとして風情を感じてもらっていて、次の御柱祭まではと思っていたが残念。けが人がなかったのが不幸中の幸い」と肩を落としていた。

折れた木が倒れてきた住宅=16日午後6時40分

■諏訪では倒木

 

諏訪市では16日午後、強風の影響とみられる倒木が発生し、上諏訪中学校校庭近くの住宅に倒れた木がぶつかった。けが人はなかったもよう。

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