県伊那養護学校(伊那市)の卒業生で、就労継続支援事業所に通う小林宏夢さん(19)=箕輪町下古田=が日常感じたことを詩にして書にしたためた作品約20点が、飯島町役場に飾られている。生き生きとした心の琴線に触れる言葉が並び、母親の洋子さんは「ダウン症で与えてもらうことが多かった宏夢だが、作品を通して多くの人に力を与えることができた。一人ひとり誰しもが、誰かのためになっているということを伝えたい」と話す。31日まで。
小学6年のころ、祖父で大工の万喜雄さんが図面をひくために用いた紙に、墨で自身の思いをつづるようになった宏夢さん。中学部の時には「ホタルとぼくと」で県障がい者文化芸術祭で最優秀の知事賞にも輝いた。
各地で作品展も開き「見た人からは『感動した』『勇気をもらった』と言ってもらい、宏夢にとっても私にとっても人のために役に立てるんだという思いが込み上げてきた」と洋子さん。今回は2人で考えて「だれかのためにできること」をテーマにした。
「たくさんの中の 一人だけれど それぞれが それぞれに ひつようだから ここにいる 自分にできることはなんだろう いつも心に かんしゃの気持ちをわすれずに」。万喜雄さん手製のイーゼルに飾られた作品は、ストレートな感情が躍動感あふれる墨字で見る人を優しく包み込む。
今回の作品展は、2月に開かれた飯島町の福祉大会で、宏夢さんの作品を展示し、本人にも出演してもらったのがきっかけ。「もう一度見たい」といった反響も大きく、唐澤隆町長が「役場内で彼の言葉を展示して、多くの来庁者に見てもらおう」と企画した。
「体の内から出てくる素直な言葉を感じてもらえれば」と唐澤町長。中学部当時の担任で開催に協力した星野光秀さん=同町南仲町=は「コロナや戦争など混沌とした時代にあって、大切にしなければならない言葉ばかりで色あせない」と話した。
時間は平日の午前8時30分~午後5時。問い合わせは町地域福祉係(電話0265・86・3111)へ。
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