空き家の売却や賃貸を希望する所有者と、活用希望者の双方の思いを紹介している「諏訪市空き家マッチングサービス」のページ

空き家マッチング促進 諏訪市サービス運用改善

2024/05/30 06:00
行政・政治

諏訪市は市内にある空き家の利活用を進めようと、「空き家マッチングサービス」の運用の一部を見直した。売却や賃貸を希望する所有者、活用を希望する人の思いを市のホームページ上で公開。双方の「思い」や「夢」を”見える化”することでマッチングを促していく。

 

同市のサービスは2022年度から運用を始めた。所有者と活用希望者に登録してもらい、市が条件の合う人をつないできたが、昨年度は登録12件で成立はゼロ。市都市計画課によると、個人情報は伏せた上で、物件と思い、条件が伝わり合うよう運用改善を図ったという。

 

現時点で所有者3件、活用希望者3件の情報が掲載されている。思いや夢などは統一様式のエントリーシートに記載。大正時代建築の物件を載せる所有者は「目が覚めると機関区からボーボーと汽笛が聞こえた。子どものころを思い出す家」と紹介する。別の所有者は昔は養蚕をしていたとし、「1階部分の天井と壁は煙でいぶされて黒くなっている。逆に味わい深い」と伝えている。

 

活用希望者の1人は、古民家を使ったカジュアルなフランス料理店を開業したいと夢を書き入れ、立地や契約内容など希望条件を示す。同課によると、登録情報に興味を引くようなタイトルを付けたことも変更点の一つという。

 

市の22年度調査に基づく空き家数は1276戸。人口減少や高齢化の進展などで820戸だった15年調査時に比べ増えている。同課は「登録数と成立数がともに伸び、建物の有効活用や街のにぎわい創出に向けて利活用が進んでいけば」と期待している。詳細はホームページ内「諏訪市空き家マッチングサービス」のページへ。

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