御田町文化研究会の初回ワークショップで、寒天料理を学んだ参加者たち

御田町の文化、魅力発信 下諏訪の研究会イベント

2024/05/30 06:00
地域

下諏訪町の地域住民や移住者、行政でつくる任意団体「御田町文化研究会」の第1回イベントが29日、同町御田町の平和館で開かれた。御田町の歴史や文化を「食」「建築」「芸術」の3テーマで研究し、イベントやワークショップでその魅力を発信していく。食では「下諏訪おごっそレシピ」と題し、毎回食材を変えて地域の味を次世代に引き継ぐことを目指す。初回は諏訪地方の特産「寒天」を取り上げ、約10人が交流しながら料理と試食を楽しんだ。

 

研究会は、下諏訪町から移住定住促進事業プロデューサーを委託されている猪股有佐さん(36)=同町仲町=らが、住民から御田町の歴史や文化を聞く中で、御田町の魅力をもっと多くの人に伝えたい-と、有志と連携して発足。NPO法人匠の町しもすわ・あきないプロジェクトや御田町商業会青年部、町役場、猪股さんが所属するBath合同会社が構成団体に加わる。

 

この日のワークショップでは、地元の「御田町おかみさん会」メンバーと町内の総菜店「オドリバデリ」店主の岩井恵さんが講師を務め、棒寒天を使った「天寄せ」3品と、信州の郷土料理の塩イカを使ったサラダを参加者で和気あいあいと調理した。下諏訪や御田町で昔から振る舞われてきた料理と現代の視点を取り入れた料理の両方を作り、多世代で学び合うこともコンセプト。今後も数カ月に1回ペースで開き、みそやそば、御柱祭の振る舞い料理などのテーマを計画している。

 

町内で飲食業を営む川原千明さん(32)は「寒天料理はおかずにもデザートにもでききると知った。自分でも挑戦してみたい。お母さん世代とわいわい調理するのが楽しい」と笑顔。おかみさん会の河西美智子さん(76)は「私たちの世代が日頃作っている料理を『大事にしたい』と言ってくれたことがうれしい」と喜び、協力に意欲的だった。

 

今後のイベント情報は同研究会のインスタグラムで随時発信していく。

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